ことだまのさきわうくに/蒼木りん
 
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戻っていいはずなのに

ときどき戻れなくなる

誰かの側にいないと

不安で生きられない人がいる

それはほんとうのあなたか

でも、

仕方がないことだね。と

そのままにする

それも体よく逃げていることかもしれない

最後まで責任のもてないことは

力のない私には負担と思う

力とはなんだ

自信か

知恵のあるものは

ずうずうしくもなれるか

自分の中ででも開き直ってしまわなければ

明日の朝起き上がれないだろう

人生は

やはり旅なのであろう

無意識に自己の満足を得ようとする冒険なのだろう
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