アソコ伝 4.0章/花形新次
 

コダイモーソンの名を呼ばれた
何度も呼ばれた
すると
その小さな岩が動いた
タマンキがビビり、泣きそうになられていると
岩から
最初に手が
次に足が
最後に頭が出てきた
「なんだよ、うるせいなあ!」

コダイモーソンは神の子ではなかった
亀の子だった
タマンキはガセネタを掴ませた弟子を
ポアネーゼしようと心に決められた
コダイモーソンはその後
入院して一生出てこなかった
岩からも出てこなかった

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