ノラ猫の歌/
石田とわ
おとこに捨てられた、
だからノラ猫になった
夜空をみあげにゃあと啼いては
まんまるお目目に三日月うつし
うろついた夜の街には
千鳥足の奴らがいっぱいだ
(ダイキライ!)
涼しい顔でするりとかわし
ころがる蝉と遊んでみたり
なびく猫じゃらしと喧嘩する
(酔っ払いあいてにするほどひまじゃない)
おとこはもういないから、
ノラ猫だから、
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