あめあがりのみどりに/
吉岡ペペロ
夏の葉がそのままの
あめあがりのみどりに
あたたかく包まれながら
夜の遊歩道をたどる
いい匂い
みぎめのほうが
いい匂い
柔らかくしかさわれなかった
ぬれていた
こぼしていた
あめあがりのみどりに
くちびるをあてた
木々がたくさん夜の棒
土から桜がのびている
静かに澄んだ
夏の葉がそのままの
あめあがりのみどりに
あたたかく包まれながら
夜の遊歩道をたどる
いい匂い
みぎめのほうが
いい匂い
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