現象学/はなもとあお
 

うつろうことを止めて
悲しみを受け入れて
現実にかつてより確かに足をつけて
逃げるより前を向いて

湧き出る気持ちは現象的
話し言葉もまだ未熟
だけど、わたしはちょっとずつ、
なりたいわたし、なれるわたしを見極めていく

たくさんの言葉を支えに
歩いてきた道は
道としてつづいてゆく
未知の可能性を秘めながら

わたしは、ひとりの人間になりたかった



参考文献
『現代思想フォーカス88』  木田 元 編  新書館




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