星からおちた小さな人/あおば
 
生きているかどうかは少し考える
自分の命と
腐った木の葉とどちらが価値があるかを考えると
自分の命の方が価値があると考えたいのだが
目の玉はそれを認めないようなので
仕方なく今日もおっかなびっくり屋根に登る
これが生涯最後の危険であって欲しいと常に願っているが
木の葉は日々落ちて供給を絶やさないから
明日も続くかも知れない
しかし
落ちれば終わりになる
楽になれると思うが
簡単に落ちるわけにも行かず
おっかなびっくり屋根に登る
誰かに代わって欲しいと思
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