白昼夢/
石田とわ
光と影が交差した
あの日、
蝉が死んだ
探し求めた、あの日から
どこへ行ったのか
なにを探していたのか
記憶は遠ざかり
光に目がくらみ影をみる
真夏の吐息は深く濃く
その影はすべてを映す
忘れた罪も、忘れぬ罪も
光と影が交差した
あの日、
それがはじまり
戻る
編
削
Point
(13)