白昼夢/石田とわ
 


      
    光と影が交差した
    あの日、
    蝉が死んだ               
    
    探し求めた、あの日から
    どこへ行ったのか
    なにを探していたのか
    記憶は遠ざかり  
    光に目がくらみ影をみる
    真夏の吐息は深く濃く
    その影はすべてを映す
    忘れた罪も、忘れぬ罪も  
    
    光と影が交差した
    あの日、
    
    それがはじまり




   

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