筆/
はるな
ま昼にうす闇の絶望をえがいて
えがききれずに筆を折るのはおよし
空はまいにち傾いて
だんだんに染まる木々や青を
眺めている場所がちがうってだけだろう
筆を折るのはおよし
ま昼にはま昼の
うす闇にはうす闇の
絶望がそれぞれあるからね
いちいち涙しておいで
それから明日のことを考えよう
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