アネモネ/中原 那由多
てた
白い肌火照った君にさようなら
未完成の手紙を破いてよ春風
言えなかった 見えなかった 最後に咲いた花が
始まりの匂いだったら デイドリームは続いてたんだ
すれ違いと冷たい廊下と青春の1ページ
夕暮れのチャイムと消えた
恋は罪だと思ってしまったよ
陽だまりを探した朝の交差点
それでも幸せを願ってしまったよ
壊れるくらい
届かない 渡せない 儚く散った花に
触れてみたら見えるでしょう アンソロジーは歪んでるんだ
恐れないよ 怖くないよ あの壁を越えるだけ
希望の光が差している
アネモネが咲いているよ
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