Always/ヒヤシンス
 

煌めく星々の彼方に伸びるきざはしを今まさに昇ってゆこうとしている君。
地上の僕は君の後ろ姿を必死に追いかけてこの手を思い切り伸ばす。
けれども君の金色の長い髪が暗闇の中鋭い光線を放ち僕の行く手を妨げる。
それはまるで天使が在るべき処に帰ろうとしているかのように。


朝日の輝く豊かな地上で僕らは出逢った。
美しい朝だったが君の美しさはそれ以上だった。君は僕に最上の微笑みをくれた。
大地は緑に萌え、鳥達は喜びの歌を唄い、僕らは愛し合い、全てが幸せに満ちていた。
しかしいつからだろう。何かが僕らを引き裂こうとする圧力を感じるんだ。

僕らの愛が深まるにつれ、あれほど青かった空
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