大地の愛は花という命を産む/めれんげ
 
たどりついた夢は
果てしない野生の花の大地を
かき乱す風の
熱をはらんだかおり

風の激しさが
花に命を満たし
揺れながら変わりゆくのは
大地の愛をはじめて知る花の表情

新しく生まれた朝の
とまどいとときめきが
心地よく胸をくすぐる
いたずらに微笑む時がやってくる

あのはじけとびそうな驚きを押し込めるはにかみ

野に生まれ大地に守られ
花となった命は
愛されるよろこびに今目ざめ
この世界にふりそそぐ美しさを
身にまとう

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