民次郎 (仮)/民次郎
茶碗の酒に蛾が溺れている
夜が明けて、車の音が激しく聞こえ出す肌寒い朝
痺れていたらしい昨夜と半生が襲ってくる
やれやれ今日も人生やら生活に眩しい光を当てなくてはならない
束の間の夢幻 夜と朝を繋ぐ大意を得て フレームを超えて
削られていく人の世界のさみしさよ
うるさい世の中 説教と内省 生活音 一生酔っていたい
夢中になるから面白く 醒めて虚しい
父母の顔と同世代の顔が浮かぶ 国や故郷が無くなる不安
病や狂気やみっともなさ
夜にインプットした情報が朝の生活音と共に胸やけする
病気や筋肉痛や二日酔いや季節や死別や生活や環境や法の整備や世論や
変化しても元に戻る目処がつくが
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