下克上の恋/朝焼彩茜色
 
ぬ異性への恋の安置所は 暗く暗く 瞳さえ光らない

 何度も幻を願った

神経を一本でも切れないと 生きてはゆけなかった だから

 何度も幻を願った

叶わぬ異性への恋の安置所から 在るはずのない灯火がうまれ 時間を渡った

君のまなざし
貴方のまなざし

まつ毛に神経を注ぐ 止まりかけの深呼吸が始まってゆく
スタッカートにどくん どくん 滝に逆らえ昇ってゆく 激しい瞳からの
流れもの

一緒になれない 見たくない景色 それでも まなざしはそらせない
同じ泉を囲む 君のまなざし 貴方のまなざし

一緒になれない 見たくない景色を下克上で墨汁を撒き散らす

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