下克上の恋/朝焼彩茜色
 
まつ毛に神経を注ぐ それが まなざしを深く見つめることの出来る
光線の反射を逃がす 導かれるに値する景色を見つめさせてくれる

見たいものだけ 見させてくれ
異性に恋する焦がれの痛みを 和らげの奥を 見つめてくれ

まるで情熱の引き螺旋の最期の余韻が とぎれとぎれ で 見せてくれるように

見たいものだけ 見させてくれ
異性への生身の心を熟々させた 焦げそうな恋は 痛みと喜びが

儚さを目指して 細かい螺旋を描き 赤と紫の炎がそびえ立つ煙になる

 何度も幻を願った
 
見たくないものを見せた意味が 深く深くお辞儀をし 見せた

 何度も幻を願った

叶わぬ異
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