リトル・タウンのデタラメな路上/ホロウ・シカエルボク
狂った夜を漂うのは
他ならぬ俺の宿命
致死量を超える血液が
渇いてこびりついたそんな宿命
栄えず、けれど騒がしい
糞みたいな街の声が遠くに聞こえる
眠りたいのに今日に踏ん切りがつかない
うたた寝みたいな日々なら生き抜く気はない
リトル・ランド、脳髄がとろけ出す
シャッタードした建造物の内側で
発光する小さな画面に
次の為の道具を並べ続けている
週明けには電話をしなければならない
俺はどんなことにも
頭を抱え込んで生きている男だ
迷いの生じないものは
ハナから関わる必要のないものだ
本当はあんただってそう思ってい
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