塊/最都 優
 


「手を貸して欲しい」と言うまで



気づかなかった



鋼を取る手を貸したあと

逆に塞き止めていた
塊を





逆に対面の君が取ってくれた





その途端塊は
勢いをまし

塞き止めていた水道の錆びを取った
水道管のように

水のように飛び出した


それは決して

透明などではなく



ヘドロのような
または下呂よりも濃く
青汁の濃度を+×二乗にしたょうな




そんな
塊だった


僕に足りない事は
そんな簡単な事だったんだ



薄めをあけるとまた

塊は僕をみて

ピーピーと言っていた
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