きれいな曇り空/
十二支蝶
たくさんの酸と行き交う夢がぶつかる空で
部屋のなかから仰ぐきれいな曇り空の美しさに疲れ果てた瞳を澄ませる
潤いはじめたと 嬉し泣き 子供の頃の心のなかで 初めて光る毒の味をしる
まっすぐひたすらに抜けおちていく燃えるような雲は
なぜあんなにきれいなのだろう
したたり したたる 大ほら吹き
顔を埋め ニヤニヤドリノ視界
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