ぬるぬる/
はるな
だんだん死ぬひとを見ながら
それでもやめられなかった
もうおいしくも気持ちよくもなかったけど
あたしたちはきっと
ああいうふうには死ねないよね
やめられない道のとちゅうで
ささやきあいながら
もう
不幸でもなかったし幸福でもなかったけど
やめられないでいた
ぬけがらのようなのを
ぬるぬる引きずって
こっけいだねえとつぶやきなら
いろんなものたちが
死んでしまった
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