謙虚な君/朝焼彩茜色
謙虚な君 主張する自己を脇に置き
傾ける耳の側に 妖精を瞬きと共に見る
乾燥した晴れの海に沿う アスファルトの道で謙虚な君を初めて合致する出逢いをした
私は私を主張する自己を真ん中に置いていた 治めるかの如く
正しさが少しずつ ずれてゆく広大への道
爽快の太陽をターコイズで囲む空の下 合致する相対性の贈り物の包みを開けた
過ちが透き通る恥の思い出は門出
謙虚な君 心の肩は疲れていないかい
控えめなピアスの光る 香る傾ける耳の側に 今も妖精を瞬きと共に見る
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