禁じられた口づけ/ベンジャミン
 
キスのやり方なんて忘れてた

なのに君は僕の気持ちも聞かずに
その潤んだ瞳で見つめて
何の前置きもなく小さな唇を
その潤んだ瞳を閉じることなく
ためらいもせずに何度も

そういう僕も目をあけたまま
確かに抵抗なんてしなっかったし
君は僕の耳たぶをつまんでいたし
馬乗りになられて髪はくすぐったいし

だからってそれを口実に事故だなんて
そんなこと言っても
君はわからないって顔をするだろうから

くちもとからはチョコレートの匂いがしていて
あぁ 君の唇についたチョコレートを
なめてあげてるんだなんて
自分にはちゃっかり言い訳なんかして
ずるい自分にちょっと嫌悪
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