春のキャンペーン/壮佑
 
っちにやって来るぞ
至近距離まで来るとこれがまた……わおぅ!
「本日は母親もサービスになっております」
グラマラスなウェイトレスがそう言うと
後ろから信玄袋を下げた母親が現れた
「げっ、おふくろ!」
私は慌ててテーブルの下に潜り込んだ
「頭隠して尻隠さずじゃ。いつまでたっても
あんたは尻たぶらの青いのが消えんけのう」
母親はテーブルに信玄袋を置くと
私のズボンの臀部をガバと下げ
むき出しのお尻に苺ジャムを塗り始めた
「勘弁してくれよ〜」
私はテーブルの下から這い出ると
うな垂れながら椅子に座り直した
「いつまでたっても甘えんぼさんじゃけのう」
母親は私の顔に苺ジャムを塗りたくっている
ぽち袋を貼ったら早く帰ってくれ
「そがなもんはない!」





文書グループ「コーヒーショップの物語」





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