生きる気持ちは歩く死体の中に/ホロウ・シカエルボク
酔っ払いが馬鹿でかい声で喋りながら通り過ぎる
何をそんなに楽しいことがあるっていうんだい
あちらこちらの小型犬が反応して喚き出す
それは俺の心中に僅かに巣食うイラつきに似ている
だけど今日のところは知らんふりをしておくぜ
今日のところは深く突き詰めたりはしないぜ
だってそろそろ眠らなくちゃいけないんだ
やるべきことが何もないわけじゃない、明日も何かしら進めなくちゃいけないことはあるものさ
どうだい、新しい書き方には慣れてきたかい、ソウル・サヴァイバー
明日のラウンドにはもう少し楽しいことが
散漫に待っていてくれればいいよな
洒落たリズムの音楽みたいなもんで構わないから
それ以上はたいして望むものもありはしないから
さあ、お休み、邪魔をしたね
明日目覚めたら
天気次第ですぐに出かけよう
いつか忘れていた幾つもの何かが、待っていてくれるかもしれない
そしてそろそろこれを終わりにして
夜明けと追いかけっこで眠ることにするさ
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