タイムマシーン/モリマサ公
 
喪服が一気に重くなる
かがやきながら風景がやぶけて尖り
隙間たちがあっちやこっちにふきとんでく
ひとりぼっちでまわりつづける
氷の太陽の裏側の下で
ファミレスの真夜中
コンビニの帰り道
自動ドアが柔らかい
容赦ない炎がひろがり
全てが燃えてる中心にある
やさしぃ
「なんでだろう」
色あせていき数となる日々
「どうしてだろう」

孤独で透明なタイムマシーンが
爆音できえてゆく

わたしたちに
名前なんかなかった
みんなどこか欠けている

誰かのものだったり
誰のものでもなかったりする声
メッセージ
くりかえしている
くりかえしながら
欠けていく
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