誠の綺羅星/えぬこ
空と海の水平線から、あなたの足跡を辿ります。
水平線の向こうの星の瞬きの中に見え隠れする、微かな星の囁きを頼りに結ばれる並行世界。
そこから私は、何時もあなたを想っています。
あなたの笑顔の為ならば、この身も心も犠牲にできる。
今ならそれがどんなに独り善がりで、どんなに無意味なものかわかります。
しかしやはり、私はあなたの笑顔が見たい。その気持ちが抑えられなかったのです。
私はこの身を捧げ、あなたと、あなたの愛する人の幸せを祈り、水平線の先、星の内側、その囁きに導かれて、あなたの世界から消えました。
ここに来てどれくらいの月日が、あるいは年月が経ったかはわかりませんが、あなた
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