月径の袖/
オリーヴ
静止する
輪郭の外
うつつの内に真夜中を覗いている
誰かの為のひと篇は
窓越しに確かに在って
漠然とした不安定さと
鮮やかなさを備えた
懐かしき現在を
あたりまえに受容していた
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