ややあって、黄金のサックスが啓示のように暗闇を裂く。/
TAT
ほとんど手付かずのマルボロが拾ってきた吸いさしの中にあったのはラッキーだった。ボートに寝転がってペットボトルの水を飲む。月の光で調べる限り、湿り気や目立った傷は無い。ライターで軽く身を炙ってから大事に火を付けた。
川を見ていると何だか京都
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