少年刻/塔野夏子
 



色硝子のようにあざやかに
此の世へと迸りつづける君の生

でありながら同時に
果敢(はか)なく無へと消え入りつづける君の生

誰よりも
あやうくきわどく揺らめきつづける君の生






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