能動的な夜に反射するものたち/ホロウ・シカエルボク
 
いたんだ
能動的な夜はとてもとてもとてもささやかなもので
誰かの誕生日に灯されて消される小さなキャンドルの炎みたいだったよ
そんなとき僕は思うんだ
こんなふうに僕は昼間を生きているのかもしれないって
能動的な夜のように昼間を生きているのかもしれないなって
そう、思うんだ
人は死にます
みんな死にます
老いたり病んだり疲れたりして
どこかへ
行ってしまいます
君だって
僕だって
あそこに居る人だって
テレビの中に居る人だって
穴のあいた船が沈むように
強く引かれた紐が千切れるように


能動的な夜の足音の残響に向かって僕は話しかける
もうすぐは、いつのこと
もうすぐは




いつのことですか





戻る   Point(4)