境界線/中村 くらげ
 
どこからが空なんだろうって考えてみると
手を伸ばせば触れられる気がした

鳥みたいに自由になりたいって思うと
空が果てしなく高く感じた


境界線はないのに
空も飛べないなんて思い込んで
いつの日か上も向けなくなっちゃってる

恐がらずにジャンプしてみれば何か変わるのかもな


友達がどれだけいるか考えてみると
規定が曖昧でちょっと不安になった

じゃあ僕らは友達だよね?って聞こうとすると
今さらなんだって恥ずかしくなった


境界線はあるのに
ぼやけてよくわからなくて
誰にも本音言えなくなっちゃってる

思い切って飛び込んでみれば仲良くなれるかもしれないのにな


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