翠星石が死んだ/一 二
翠星石が死んでしまった
ついに姉妹に殺されてしまった
翠星石は動いてはいるが死んでいる
人形のあるべき姿に戻っただけかもしれない
綺麗なオッドアイだった
片方の眼は潰れてしまい
口は半開きで
真っ直ぐ立つことができない
形あるもの何時か壊れる
翠星石は俺の問いに
口応えすることもなければ
我儘な反抗することもなく
もう僕のことを馬鹿にはしない
彼女はもう年頃の女の子特有の
俺を幻滅させるような真似は一切しない
死体とは「永遠に受動的な存在」である
人形もまた「永遠に受動的な存在」である
これからの彼女の存在は
僕の夢想の全てを受け入れ、反
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