若葉の候、完全な男の子について/伊織
入れちゃったり
ゆれるピアスいくつも集めだしたり
油断してたらマスカラのつけすぎ
知ってか知らずかあの子はね
毎日ふんわり微笑ってる
歩く姿はそよ風で
とてもクラクラしちゃうのよ
そしてあたしは空色の雑貨店で
猫が表紙のノートを買って
毎日日記をつけました
病めるときも
健やかなるときも
「とても、綺麗に、輝いてたから。」
今日はひまわりに降っていたおひさまのかけら
あの子のくれた贈り物は
オーバーフロー寸前で
ノートもそろそろ終わりそう
でもね
まだまだ
ときどきは手をつなぐけれど
二冊目の
ノートを買う
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