re・form/まきしむ
 
ウロウロと残骸の山を歩き回って、花を探していた、ずっと花を探していた

石の階段をひとつずつ昇る、
木々が生い茂り虫が降ってきそうで怖い、ちょうど見える小さな木製の家の中で、女の子がいる

見つからなかった
結んだ手の中に光る
あやとりのような波線で
ぼやけた晩年に描かれた絵画の用な
君は歌が下手だ、鉄棒も苦手だ、
なにひとつ残すものはないし、
君の人生にはなんの価値もないのは他の人と同じ
じゃうろに塩酸をいれて花にやる、
その後に出来たクレーターに入って、僕は眠る

僕は眠る
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