生きろなんて、言えない/まーつん
系の
バランスの為にと
根絶やしにする私たち
生きろなんて言えない
命の本当の尊さを
知りもせずに踏みにじる
私たちに そんなこと言えない
光を失った目を
世界から遠ざけて
死への旅路に
踏み出そうとする子供に
あなたはそれでも
言えますか
生きろと
この背中を見て
後に続けと
先人たちの通った道を
彼等の偉大な足跡を
辿って歩けと
言えますか
僕は
黙り込むしかない
だがそれでも
血に汚れた
この手を伸ばし
無垢な子供の
肩を掴んで
引き留めようと
するだろう
そっちへ行くな、と
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