きみがのこしたもの/青色銀河団
 
きみがのこしたもの。なにもないこころ。
いつまでも、あかるいそら。浮遊しつづける水滴。
あめになるまえの奇跡の萌芽。静止した<とき>。
目でみようとしても、耳できこうとしても、
きのうより、すこしだけ背がのびてしまうこと。

こごえるように<うた>をうたうこと。
きみの耳のすぐうしろ、空気が波紋のようにふるえるように。
こえられないこころの裏側で
<いき>をすること。



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