カブトムシとクワガタ/TAT
 
てるぜ?』
『赤ん坊の頃から順番にやってゆくのが良いかい?それともこちらから遡ってゆくか?』
『聞く耳を持たず次に行こうという訳か。全く頭に来る野郎だ。神様気取りやがって。俺はお前のそういうスカした傲慢な所が大嫌いなんだ』
『それはどうも有難う』
『あの時もそうだ。あの女は抱いちまうべきだった』
『あの女?どの女の事だ?』
『忘れたとは言うなよ?学生だったあのアルバイトに来てた子さ。十七歳だった。格好つけて社会人ぶって結局は抱かなかった。最後は泣きそうになってた。』
『あぁ、コトリの事か。抱きたかったか?終わってからそんな風に悔やむのは一層醜いね。あさましく、いじましいね。ともあれ、
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