打ち水/花形新次
 
手のひらに
掬った
水の冷たさで
きみの火照りを
鎮めようとして
胸元にかけると
白いTシャツが濡れて
ブラジャーが見えた
もっと、もっと
奥まで
できれば
乳首の色ぐらいまで
見ようとして
夢中で
水をかけていたら
上から思いっきり
拳固で
脳天どつかれて
一瞬
記憶が飛んだ
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