あの猫の名前はマダナイっていうんだ、/木屋 亞万
的解釈が好きなようで、
「恥の多い生涯を送って来ました。」と読んでも、
「私は頬を打たれた。」と読んでも、
「山の手線の電車に跳飛ばされて怪我をした。」と読んでも
「こんな夢を見た。腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。」と読んでも、
やはり名文はマゾヒズムだなと言うリアクションしかしない
「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。」
と読めば、女が股を開こうとしているという読みでいいんだな?と問うてくる
まことに小さな国と言うところが何ともつましくて良いじゃないか
強引に開かれたのか自分から開いたのかは知らないが
女が足を開
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)