Candy Says/Debby
 

いま、きみがつまずいた場所から
ずっと、とおいさきで
誰かがよこぎったあとなら、
言葉は、なにげなく
肩ぐちからほどけていく
雨降りが並んだ日に
三叉路で立ちどまったきみの
とりがおちる音を待ちつづけた
そんなに旧い話じゃない
とにかくいま、君はつまづいたんだ。

あまだれ、という言葉を
手から手へキャッチボールするうちに
厚い雲を通り抜けて
きみたちは落下した、男たち、女たちどもみな
口ぐせのことには気を配るんだ
君が思ったよりずっと、大事なこと
光は舞い落ちる
綿ぼこりみたいな気持ちだったので
どこへでも行けそうだったので。

いま、きみがつまづい
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