結末/梓ゆい
呟いた一言が
急行電車に巻き込まれ
ほんの一瞬
そこにいるのか/いたのかも知らぬままに
遠くへ・遠くへと
引きずられて行く…。。。
曲がり道のその先
塀と塀との間の用水路
流れる事無く溜まったゴミと落ち葉とが
終わりを語り尽くしていた…。。
(ぴゅー・ぴゅー・ぴゅー・ぴゅるり…。。)
過呼吸と間違えそうな口笛が
口の中で響き渡り
上手く行くことの無かった顛末も昨日にして
届いたメールを消去する…。。
忘れてもいいよと
甘えながら…。。
(ぴゅー・ぴゅー・ぴゅー・ぴゅるり…。。)
口笛がまた一つ
急行電車に消えた…。。。
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