17さいの夏の日はやっぱ無味だよねわらい/ざらざらざら子
トモヒロくんから返信が来て十七分、大量生産されたわたしの細胞の熱で、からだが、火照っていることにきがついて、かき氷をひとつ買った、しょくぶつえんで死のうぜ、何段階もの緑が生い茂るところ、わたしはわたしにもなれなかったこと、数式が光合成しない世界、世界のくたばった部分、誰のせいにもしなかったことだけが自慢で、わたしの好きなトモヒロくんがクラスで馬鹿にされていること、わたしの好きなトモヒロくんの、テストの点数、舌が痛い、口の中に入れたかき氷がいつまでも、溶けない
しょくぶつえんでいっしょにしのうぜ
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