正夢/
はるな
うつむいて泣くひとの影が
だんだんと鏡のように
わたしを映して濁ってゆくので
おそろしい気持のままはしってきた
どれだけの水を注いでも
波はとまらない
空は落ちない
愛で人は死んだりしない
おそろしい気持のままはしってきた
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