密雲の燐光/
信天翁
ガイアに斜陽族の住み家が・・・・
と言うと気障だが
猫背になった半生
その古ぼけた廊下のかなた
老化の狼火が見えはじめた
あたかも妖精の弄火のように
そうか そうだったのか
いつまでも いついつまでも
庭木のあいだを従容と逍遥する
紋白蝶のように
陶酔に甘えてばかりいられぬのか
そういえばキジバトが唸っていらぁ
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