渇望/短角牛
どうにかしなきゃならないけど
実はどうでもいいこと
そんなことばっかりで忙しい
割とそんなものだろう
なにもできない
でも何かしたいことがあるわけじゃない
そんな日々が続くはずだった
なのに出会ってしまった
何気なくTVに写った景色
何気無く読んだ本に出てきたアクティビティ
いまはなかなか手に入らないグッズ
ふと耳にした歌
目が覚めるように
見たい 聴きに行きたい 手に入れたい
陶酔したい 囲まれて寝たい!
そんな現実に無理が生じる期待感に
堰き止められたダムのように
そしてそれが憎き
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