眠れない夜は旅に出よう、なんて/ヤマト
目を閉じると浮かんでくる
風景
が
なんだか
とても
イヤで
イヤでたまらなくて
僕は部屋を飛び出した
目を閉じて見えるものは
そこにはなく
あるのは
ただの星
と
いくつかの信号
「青になってください」
って
酔って
赤信号に土下座した日々が
とっても昔に思えて
微笑んでみたり
バイパスで
パンイチで
ヒッチハイクした
日々を思い出し
「あのころは若かった」
なんて
知った顔してつぶやいてみたり
気づけば
湖の向こうからは
朝日が昇り
「マザーレイク」
って声に出して、恥ずかしがって
歩いて
そんなことを
考えて
「とりあえず寝よう」
って
考えれる
晦日
も
20年に1回くらいは
いいのかもしれない
戻る 編 削 Point(3)