時の中を/
番田
深夜のハンバーガーショップ。友人と待ち合わせをしていた。目的の場所へ行くともしれない日々の中で、僕らは何の話をしていたのだろう。彼はメシを食べてはいなかった。広い空間の中、点々と人が散らばる。同じく目的もなく時を過ごしているかのような人たち。朝の通勤電車とは異なる未来の姿なのか。確かにこういった感覚は新しい。そして僕らは繁華街の中にたたずむ女の元へと歩きはじめた。
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