おとな社会/……とある蛙
 
薄い日常の積み重ね
毎日毎日の積み重ね

ほんの数ミリでも
五〇年過ぎれば一八〇〇ミリ以上
厚みを持って人を越える

人知の及ぶ範囲。
一八〇センチの人の高みは
薄い日常の積み重ね

そこから世間を見下して
風に吹かれて足下がぐらつく

そんな社会を作っている。

戻る   Point(11)