カウントダウン(2005)/F (from send-ence)
 
もうすぐ2005年
時計の針は止まらない
僕にはまだやりたいことがたくさんあるのに

心臓は鼓動を刻み続けた
酸素を吸って二酸化炭素を吐き出し続けた
それだけで生きていると思えるのなら
僕はあえて何も言わない
自らの鼓動が刻むリズムに支配されて明日を迎えるのが楽しいと思えるのなら
僕はあえて何も言わない

もっと楽しい事を知ってしまった僕は
もっと悲しい日々を知ってしまった僕は
手の中に何も残らないのが耐えられないだけ

もう少し待って欲しい
もう少し待ってくれないか

時計の針は止まらない
電池を抜いてしまえばいいんじゃないかと本気で考えてみた
今から世界中の時計の電池を抜きに行く旅に出るとして
いつ辿り着くかも分からない“時を刻まない世界”が生まれる時に
僕の手に何か残るかというと
この乾いた手の中に誰かの温もりが残るかというと
簡単な問題
答えはノーだ(きっと何も残らないだろう)

もうすぐ2005年
年越しそばの準備を始めよう
戻る   Point(1)