貧乳ちゃんと涙と悲しみと。/元親 ミッド
 
ら あたしの胸で泣いたらいいよって。

続けて 貧乳だけどねって言って笑った。

さてはて 泣くことに貧乳も巨乳も関係なかろうにと

思ったけれど 僕はただ

あのこの優しさが 本当にうれしかった。

あのこが 微笑んでくれると

それだけで 僕は幸せをかみしめることができた。

そして そこには すでに悲しみが

そっと息づいていることに気が付いていた。



人は喜びを知り

失いたくないものを得てしまった時には

同時に悲しみや

苦しみが そこに用意されているものだから

あのこの優しさに うれしいと思えば思うほど

僕は すでに悲しみと苦しみが

そこにあることを知っていた。
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