キュリソー/藤鈴呼
きゅうり草と言う 存在を 知った
きゅうりそう なのか きゅうりぐさ なのか
読み方も わかんない
けれど どっかこっか 爽やかな
イメージばかりが 膨らんで
あなたが どうして キライなのかが
分からなかったから 口を 噤んだ
その唇に 無理やり キュウリを 押し込めて
しかも キムチ漬けの ヤツだったから
オーバーヒート気味
車だって エンストした後で
バッテリーは 十分だったって
ボンネットを 開けて 煙を 逃がさなければ
次の アクセルが 踏めぬ瞬間が 有るのでしょう
いいえ 踏むのは 自由なのです
問題は 走り出すか
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