天使は川辺にて/るるりら
 
ます

すこしばかり歩いたでしょうか
藪を抜けると
そこは 川

刹那 水音が消え
光がわたしを 足元から照り返し
わたしの指を 五つのやわらかい五本の指が
にぎってくれ 笑いあったとき
わたしは ふわと浮上したのでした

帽子が ふわと
飛んだだけなのに
わたしとその子の 体が
浮いたように感じたのは

ほんとうのような気がします




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即興ゴルコンダ(仮)に投稿させていただいたものに若干の修正を加えました。http://anapai.com/CGI/cbbs/cbbs.cgi
御題は ナナ・クマスキーさんです。

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